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下地作り・塗料選び Particular

下地処理とは

汚れを落とし、塗料を密着させる大切な作業

いざ塗装工事を開始する!となった時に塗料をそのまま壁に塗ればいいと言うわけではありません。下地処理という作業が必要になります。
下地処理とは壁面に付着してるホコリやサビ、旧塗膜から浮き出た顔料、排ガス汚れ、苔・藻などを高圧洗浄で洗い落とし、ヒビ割れなどを補修する事をいいます。

例えば、日曜大工をしているとします。木製の棚を作る際、ザラザラとして木くずなどの付いた面にペンキを塗っても綺麗な仕上がりにはなりません。
なめらかな表面になるようヤスリをかけ、木くずを綺麗に清掃します。外壁塗装もそれと同じです。
壁面のヒビを補修し塗装面を平滑にし、汚れを落とさないと塗料がしっかりと密着しないのです。

下地処理を行わないと こんな劣化症状が…
初期不良 原因
ヒビ割れの再発 補修を行わずにヒビ割れの上から塗装を行ってしまうと塗料はヒビ割れに追随できなくなり、やがて割れてしまいます。
塗膜の剥離 塗装をする面の汚れの除去が十分ではなかった場合、塗料が下地に密着せず数年で剥離する場合があります。また、塗料メーカーが指定する乾燥時間を守らずに塗ってしまった場合にも発生する場合があります。
塗装の膨れ 下塗り材を塗った後の乾燥時間が十分でなかったため、閉じ込められた水分が気化し、膨れが発生します。
サビの再発 サビとは金属の腐食です。主な原因は塗料の防水効果が失われ、水分が金属とふれあい酸化する事です。サビの再発はケレンが十分でなかったり、防サビ材がきちんと塗布されていない場合に発生する可能性があります。

塗料の選び方

point01サイクル&コストに合わせた選択

外壁塗装に使用される塗料の種類は様々です。
それぞれ耐用年数や価格が異なるのでライフサイクルコストに合わせた選択が重要になります。
次回はいつ塗り替え工事を行うか?建て替えの時期は?といった部分を見据えたうえで塗料を選択することが理想です。

point02耐候性の種類を確認

耐候性とは塗料が屋外で使用された場合に変形、変色、劣化等の変質を起こしにくい性質のことです。
塗膜の耐用年数は建物の立地条件や方角などによって異なります。
そのため塗料を選ぶ際にはJIS規格(日本工業規格)で定められた耐候形1~3種を参考にしましょう。耐候形1~3種は、それぞれのメーカーが耐候性試験の結果にもとづき決定しており、客観的に耐候性を判断する際に基準となります。

point03塗り替える場所に合わせた塗料選び

家の中でも屋根は外壁に比べて紫外線や強風・雨などに多くさらされるため、過酷な状況下にあります。
そのため、外壁よりも耐久性に優れた塗料を選ぶことをオススメしています。塗替えを行う個所に応じて適切な塗料を選ぶことは大切なポイントの1つです。

塗料の耐用年数比較

塗料 外壁 屋根
フッ素樹脂 約15年 約12年
シリコン樹脂 約10年 約9年
ウレタン樹脂 約7年 約6年
アクリル樹脂 約5年 約5年
point04塗装する素材はどんなものがあるか

塗装を行う素材によって塗料を選ぶことも非常に重要です。
木やコンクリート、鉄などはそれぞれ異なった性質があります。
適切な塗料を使い分けることは、耐久性の飛躍的な向上につながる場合もありますので、どんな素材に塗料を塗ることになるかを確認します。

point05塗料の機能を確認

塗料は種類によって様々な機能があります。
そのため、お客様のお悩みを解消できる機能を持つ塗料を正しく選択することでトラブルの解消になります。
また、異なる機能を持つ塗料を組み合わせることで、さまざまなケースに適応する外壁塗装を実現できます。

主な機能

  • 防藻・防カビ性:
    藻やカビの発生を防ぎ、外壁の美観を保つのに役立ちます。
  • 低汚染性:
    汚れが付きやすい個所においても外壁を綺麗な状態に保てます。
  • 弾性:
    ヒビ割れの発生、食い止めが可能です。断水性にも優れています。
  • 遮熱・断熱性:
    赤外線を反射させることで室内に熱が伝わるのを防ぎ、光熱費削減に。
  • 透湿性:
    水を通さず湿度のみ通すので塗膜の剥がれなどを防止できます。
point06仕上がりをしっかりとイメージ

外壁塗装には耐候性や機能はもちろん、建物の美観をよくするという役割もあります。
また、デザインやスタイルによっては艶を出したり、色で目立たせるといった工夫に関しても重要になります。
そのため、塗料選びの際には仕上りのイメージを考慮することが大切なポイントです。

point07人体・自然環境への影響

何年も何十年も暮らす家なので、人体や自然環境に配慮した塗料を選ぶことは非常に大切なことです。

豊創建では、工事前に塗料の臭いや成分などをご確認いただき、ご家族様が暮らすうえで問題がないかを事前にご確認させていただきます。
お気軽にお申しつけ下さい。

塗料の種類・特徴

塗料選びはコストよりも耐久性が大切!

塗替えをする上で一番重要なことは塗料です。
家の状態を良好に保つためにはどうしても定期的な塗替えが必要になります。
そのため、使用する塗料は耐久性が高く塗替え回数が少なくて済むものを選ぶのが結果的にお得となります。
塗料を選ぶ際のポイントは1回のコストよりも塗料の耐久性に注目して選びましょう。

シリコン

スタンダードな塗料。通常の塗り替えの70%を占めます。
製品によっては、遮熱機能が追加されているものや汚れにくいもの、ツヤの有無を選べるものなどがあり、カラーバリエーションも豊富に用意されています。

耐久性の目安としては7年毎に塗り替えるイメージが最適です。

ウレタン

昔から塗料として使われていたウレタンですが、耐用年数の長さから今ではシリコン塗料などがよくつかわれています。
そのため、ウレタンは以前より使用頻度が少なくなりました。木、塩ビ製素材、鉄部などに適している塗料です。
木製外壁材や雨どい、ベランダのフローリングなど部分的な塗装のほか、防水機能を重視して建物の屋上やベランダにも使用されています。

耐久性の目安としては8年

ラジカル

新しい塗料としてここ数年で注目され始めたのが、ラジカル塗料です。
ラジカル塗料は、太陽光や雨風による劣化を引き起こす物質を抑えることができる塗料です。
とくに、沖縄などの暑い地域や、高知などの降水量が多い地域では使われることが多いです。
モルタル、コンクリート、鉄部、木部、金属など、さまざまな外壁素材への塗装が可能なため、一般の住宅だけでなく工場、倉庫、ビルなどにも幅広く利用ができます。

耐久性の目安としては13年

フッ素

汚れをはじきやすい非粘着性と、汚れが滑り落ちやすい非摩擦性に優れているので、外壁塗装に使われることが多くなりました。耐薬品性や耐候性も高く、酸性雨や紫外線などの外部からのストレスを受けやすい屋根塗装への利用にも適しています。
主に大型物件や橋などで使われることが多く、東京スカイツリーやレインボーブリッジ、六本木ヒルズなどはフッ素塗料で塗装されています。
戸建で使用する際は、外壁をシリコン、屋根をフッ素にすることで、タイミングよく屋根と外装塗装を同時に行うことができます。

耐久性の目安としては15年

無機

塗料の原料は石やレンガ、ガラスといった炭素を含まない無機物です。
無機物は紫外線で劣化しないことから、半永久的に耐久することとなります。

ただし、実際の無機塗料は、無機物に有機物を含む合成樹脂などを混ぜて柔らかくし、塗料として使いやすくしています。
合成樹脂には外壁劣化の原因となる有機物が含まれるため、永遠に劣化が起きないわけではありません。
しかし、含まれる無機物によって高い耐久性を実現しているのです。
色褪せやチョーキングなどの劣化や、有機物を栄養素にするカビや藻が発生しにくいのも、無機塗料の特徴です。

耐久性の目安としては20年

光触媒

自然環境を気にするのであれば、光触媒塗料が最適です。
光触媒塗料は、塗るだけで二酸化炭素などの窒素酸化物を除去し、緑地と同程度の空気浄化効果があります。
塗料の白色顔料の原料として使われている酸化チタンは、太陽光にあたると活性酸素を作り、汚れを分解してくれます。
雨が降ると、超親水状態になった塗膜から、分解した汚れが洗い流され、さらに、除菌、抗カビ、防藻効果もあるため、汚れやすい外壁に塗装すると、きれいな外壁を維持できます。
ただし、これらの機能は、太陽光が当たっている箇所でのみ機能します。

耐久性の目安としては20年